旭山動物園のすぐ隣に広がる大きな庭。それが「旭山 三浦庭園」。
ここは旭川市の職員だった三浦猛さんが1965年から手を入れ育ててきた個人所有の庭園として知る人ぞ知るスポットでしたが、三浦さんが亡くなった後に旭川市が引き継ぎ、2014年に「旭山 三浦庭園」としてオープンしました。
原生林に囲まれた2.9haもの敷地の中心となっているのは大きな人造池。そこに、白・ピンク・黄色・赤と色とりどりスイレンが約2000株植えられています。仄暗い水面と端正な円を描く濃緑の葉、そして色鮮やかなスイレンが浮かぶ光景は、印象派の巨匠クロード・モネの絵画を思わせる美しさです。
訪問時は池の底で繋がってしまったスイレンの根をより分け、葉が綺麗な円となるよう整える作業の真っ最中。池に埋もれながらの重労働にひたすら励む姿に、故三浦さんが愛しんで育てた庭が、旭川市の財産として大切に守り継がれていることを感じました。